【現場の風】日本コカ・コーラ トクホでも綾鷹本来の味そのまま


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 □日本コカ・コーラ マーケティング本部ティーカテゴリー バイスプレジデント・小林香予さん(41)

 --特定保健用食品(トクホ)の緑茶飲料の新商品「綾鷹 特選茶」を9月下旬に発売した

 「綾鷹は2007年に誕生したブランドだ。京都の老舗茶屋『上林春松本店』の協力で、急須で入れたようなにごりのある、本格的な緑茶の味わいを再現した。発売当時、ペットボトル入りのお茶はいずれも透明のものばかりだった」

 --その綾鷹がトクホになった

 「同じ綾鷹ブランドで『茶葉のあまみ』『ほうじ茶』などがあり、トクホは選択肢を広める意味合いが大きい。一日を通して、いろんな場面で綾鷹を飲んでいただけるブランドにしていきたい。トクホは健康に気を使う人が食事の際に飲用するシーンを想定する」

 --トクホになって綾鷹はどう変わったか

 「トクホは健康にいいという理由で味に妥協して飲む消費者もいるようだが、トクホでも綾鷹本来のおいしい味をそのまま変えないようにした。(食事の脂肪吸収を抑える)難消化デキストリンを配合すると、味わいを損ないかねないが、茶葉の組み合わせ技術『合組(ごうぐみ)』を駆使し、トクホでありながらオリジナルの綾鷹に限りなく近い味を実現した。合組は上林春松本店の伝統の技で、開発にも協力してもらった。いくつものパターンを作り、試飲を繰り返しており、製品化までに最も苦労した部分だ」

 --トクホ炭酸飲料『コカ・コーラ プラス』開発にも携わった経験がある

 「プラスを出した後、トクホ炭酸飲料の市場規模が倍になった。その際もコーラの味をできるだけ変えなかった。本当に味に納得してもらえるトクホのお茶を出せば、トクホ無糖茶市場も伸びると思うし、われわれのビジネスにもプラスになるはずだ」

                  

【プロフィル】小林香予

 こばやし・かよ 1999年、青山学院大卒後、日本コカ・コーラ入社。マーケティング本部で炭酸カテゴリーのコカ・コーラTM担当を経て2018年1月から現職。東京都出身。