アサヒ飲料、出張授業で次世代に「水育」 SDGsの観点取り入れ

アサヒ飲料が開いた「『三ツ矢サイダー』水の未来と環境教室」に参加する児童ら(同社提供)
アサヒ飲料が開いた「『三ツ矢サイダー』水の未来と環境教室」に参加する児童ら(同社提供)【拡大】

 飲料大手のアサヒ飲料は、子供たちに「水」や「森」「地球環境保全に取り組むこと」の大切さをを伝えるための活動に取り組んでいる。次世代向けの環境教育「『三ツ矢サイダー』水の未来と環境教室」では、全国の小学校で行われる出張授業を通じ、水の大切さを学んでもらうのが狙いだ。

 前身の環境授業は2009年に開始したが、18年6月にSDGs(持続可能な開発目標)の観点を取り入れたものに刷新した。出張授業は、水の大切さや世界の水の状況などが分かるよう工夫されている。歴史がある「三ツ矢サイダー」を題材に、「軟水」と「硬水」の違いや「濾過(ろか)」の仕組みなどを実験を通じて学ぶことができる。また、映像を使って世界の国の水に対する思いの共通点、異なる点などの理解を深めてもらう。授業の終盤では、国連が定めたSDGsについて身近な事例を挙げながら学び、子供たちが環境問題解決のために「自分たちでできること」を考え、発表してもらうという流れだ。

 環境教室の対象は小学4~6年生で、首都圏や中部エリアなどを中心に6~7月までに10校で開催、約600人が参加した。9~12月末までに15校で開催、約900人が参加する予定だ。

 同教室の講師は社員が務める。これまでは外部委託の専門スタッフによる授業だったが、6月のプログラム刷新を機に社員参加型に切り替えた。社員自らも水の大切さに対する思いなどをより深めてもらうのが狙いだ。講師には研究部門、営業部門、工場部門など幅広い部門の社員のほか、今後、岸上克彦社長ら役員も務める予定。6~12月までの講師の経験者数は80人を超える見込みだ。

                  

【用語解説】SDGs

 Sustainable Development Goalsの略で、「持続可能な開発目標」という意味。2015年9月の国連サミットで採択された。SDGsには、貧困をなくすことや気候変動対策を進めることなど、世界が30年までに達成すべき17のゴールと169のターゲット(具体的な達成目標)が設定されている。国や企業、市民などもSDGsに積極的に取り組み、達成を目指すことが求められている。