移動販売や野外イベントで電源供給 日産がEV普及へ利用法提示 (1/2ページ)

電気自動車を使った食品移動販売で、買い物をする女性客ら=9月、福島県三島町
電気自動車を使った食品移動販売で、買い物をする女性客ら=9月、福島県三島町【拡大】

 電気自動車(EV)の量産化で先行する日産自動車が、EVの新たな活用法を探るため検証を重ねている。山間部での食品移動販売や野外音楽の催しでの電源供給などに、EVの商用バン「e-NV200」を提供して協力した。災害時の緊急電源としても定着しつつあり、車両の開発や販売だけでなく、幅広い利用法を示すことでEVを普及させる狙いだ。

 「夏場のアイスクリームは、お客さんもずいぶん喜んでくれた」。福島県三島町で9月、食料品店を営む菅家三吉さん(41)は、2016年春に始めたEVでの移動販売の手応えを語った。冷凍庫や保温庫を備え、魚の切り身など冷凍が必要な食品も山奥に届けられるようになり、温かい総菜も提供できるようになった。

 三島町などの奥会津では日常の買い物が困難な高齢の住民が多い。ブドウや総菜を買った男性(89)は「運転をやめたから、いつも(移動販売を)当てにしているんだ」と話した。

 日産は会津若松市でも、在庫がなくてもおしゃれな洋服を「試着」できるシステムを実験している。顧客がe-NV200内に設置したスクリーンに自分の姿を映し、インターネット上で自由に選んだ服を合わせ、気に入れば購入する。停車時もエアコンが使えるため、季節に関係なく快適な買い物が可能という。

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