日立、GEと共同で小型原発 海外輸出視野 30年代に商用化目指す (1/2ページ)

 日立製作所が、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と新型の小型原子炉を採用した原子力発電所の開発に取り組むことが15日、分かった。

 出力30万キロワット程度の「小型モジュール炉(SMR)」と呼ばれる次世代技術の商用化を2030年代に目指す。従来の原子炉に比べ低コストで安全性が高いとされ、主に海外への輸出を狙う。

日立製作所の本社=東京都千代田区丸の内

日立製作所の本社=東京都千代田区丸の内

 日立とGEは長年、原発分野で協業し、互いの事業に出資し合っている。日本国内では原発の新増設が難しいため、日立は海外輸出を視野に新型原発の開発を加速させたい考えだ。

 SMRは、主要機器の大部分を工場で組み立てて運搬するため、従来に比べて原発の建設費の削減や工期の短縮が期待される。

 現在の大型原子炉の原発建設費は1兆円前後で、東京電力福島第1原発事故後の安全規制の強化に伴い、投資規模は拡大している。

続きを読む