保育士を異業種から積極採用 人手不足、待機児童解消に期待 (1/2ページ)

 国際線の客室乗務員から保育所の園長に転身するなど、異業種から保育業界に入る人が増えている。運営事業者は、保育士が持たないノウハウや視点を求め、未経験者も積極的に採用。深刻な人手不足が招いている待機児童問題の解消にもつながると期待が集まっている。

客室乗務員から転職し、園児らと遊ぶ富田裕子さん(中央)=9月20日、東京都調布市のレイモンド調布保育園

客室乗務員から転職し、園児らと遊ぶ富田裕子さん(中央)=9月20日、東京都調布市のレイモンド調布保育園

 「先生だーい好き」。東京都調布市の認可保育所で、富田裕子園長(61)が「おいでー」と呼び掛けると、3歳の園児たちが次々と笑顔で抱きついた。富田さんは約9年前、航空大手の客室乗務員から転職。「お客さま対応が得意だったので、子供や保護者との触れ合いには自信がある」と胸を張る。

 30年以上、国際線に搭乗し、子供が泣いた際に絵本を渡して一緒に遊んだり、クレームに対応したりと接客の技術を磨いてきた。一方、子供と関わる仕事がしたかったため、独学で保育士資格を取得し、52歳で転職した。

 富田さんを採用した社会福祉法人「檸檬会」(和歌山県)では、金融機関や劇団員、パティシエなど、多様な経歴を持つ人を採用。いきなり園長に登用することも多い。高坂和典人事部長(38)は「保育業界と一般社会との隔たりをなくすために、いろいろな経験がある人の視点を取り入れている」と説明する。

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