中小機構がセミナーで支援、外国人富裕層の動向を解説

中小企業基盤整備機構が開催した外国人富裕層獲得セミナー=15日、東京都千代田区
中小企業基盤整備機構が開催した外国人富裕層獲得セミナー=15日、東京都千代田区【拡大】

 中小企業や地方自治体向けに訪日外国人(インバウンド)富裕層の消費動向や視点などを解説するセミナーが15日、東京都千代田区の経団連会館カンファレンスで開かれた。中小企業基盤整備機構関東本部がインバウンド支援の一環として開催。外国人富裕層に関心はあるが、アプローチの方法がわからないといった中小企業や地方自治体の悩みに応えるのが狙い。中小機構は同セミナーを来月まで計4回開催する計画だ。

 この日のセミナーには約150人が参加。まず日本政府観光局(JNTO)市場横断プロモーション部の小林大祐氏が外国人の富裕旅行の市場規模や外国人富裕層のマインドなどについて講演。JTBグローバルマーケティング&トラベル取締役の吉村久夫氏が外国人富裕者を迎えるための準備や消費の具体的事例などについて解説した。

 中小機構は、外国人富裕層に人気の高い伝統産業などのコンテンツを持つ事業者の参入を促進するとともに、旅行サービス手配業者などとのマッチングにつなげたい考えだ。