パナソニック、水銀灯の生産終了へ LED転換を推進

パナソニックが平成32年6月末に生産終了する水銀灯(上)と、置き換えを提案するLED照明(下)=大阪市北区
パナソニックが平成32年6月末に生産終了する水銀灯(上)と、置き換えを提案するLED照明(下)=大阪市北区【拡大】

 パナソニックは17日、水銀の利用を規制する水俣条約によって平成33年から水銀灯の製造と輸出入が禁止されることを受け、32年6月末に水銀灯の生産を終了すると発表した。同社は、市場の3割強にあたる20万本を毎年出荷している。小濱亮造・経営企画部部長は「専用ホームページの開設などで情報発信し、LED照明への転換を進める」としている。

 パナソニックが生産を終了する水銀灯は全部で31商品。水銀灯は光量が大きいのが特徴で、天井が高い体育館や工場、公園や高速道路などでよく使われてきた。

 すでに国内の一部メーカーは水銀灯の販売を終了している。一方、パナソニックのほかに東芝、NEC、岩崎電気は販売を続けている。

 各社が水銀灯の代わりの照明として提案するのが、同程度以上の光量があるLEDだ。価格は水銀灯の2~3倍だが、寿命は約5倍、消費電力も半分以下とトータルコストでLEDが優れる。また、水銀灯は点灯から5分ほどかけて徐々に明るくなるが、LEDは瞬間的に100%の明るさに達する。またLEDは自然光に近く、虫が寄りつきにくいメリットもある。

 水銀灯の生産を禁止する水俣条約は昨年夏に発効したが、利用者への浸透はこれからで、「水銀灯からの置き換えはほとんど進んでいない」(小濱氏)のが現状という。LEDの性能はランプの根元部分である照明器具にも左右されることから、同社は水銀灯の置き換えと同時に照明器具を交換することも推奨している。