ジーリー、「つながる」高級セダン発表 シェア機能充実で若者獲得ねらう (1/2ページ)

富士スピードウェイで披露された中国の高級車ブランド「リンク・アンド・コー」の新型セダン「03」=19日、静岡県小山町
富士スピードウェイで披露された中国の高級車ブランド「リンク・アンド・コー」の新型セダン「03」=19日、静岡県小山町【拡大】

 中国の大手自動車メーカー、吉利汽車(ジーリー)は19日、インターネットに接続する「コネクテッドカー(つながる車)」の新型高級セダンを静岡県の富士スピードウェイで発表した。中国で同日発売し、日本への導入も狙う。先進国を中心に車の所有にこだわらない若者が増える傾向を踏まえ、つながる車の利便性で差別化を図る。月額レンタル制の導入も検討する。中国メーカーの攻勢で次世代車市場をめぐる主導権争いが激化しそうだ。

 新型セダンは、吉利汽車と傘下のボルボ・カー(スウェーデン)が創設した高級車ブランド「Lynk&Co(リンク・アンド・コー)」から投入。排気量1.5リットルのガソリンエンジンを搭載し加速性能を追求した。

 常時接続のネットを通じ、天気予報や地図情報を収集・更新するほか、所有者が車を使わない時間帯に貸し出せる「カーシェアリング」機能も充実させた。

 運転席の「シェアボタン」でレンタル可能な時間帯を設定し第三者に通知、第三者が専用キーで解錠・運転する仕組み。

 リンク・アンド・コーは昨年秋以降、スポーツ用多目的車(SUV)「01」「02」を中国市場に投入。若い富裕層を中心に支持を集め、当初計画を上回る月1万5000台以上を販売している。吉利の親会社が10年に買収したボルボ・カーとの共同部品調達でコストを抑えたことも販売に寄与。2020年には欧州、21年には米国で販売する計画だ。

続きを読む