【現場の風】みずほフィナンシャルグループ LGBT社員・顧客の生き方応援


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 □みずほフィナンシャルグループ ダイバーシティ・インクルージョン推進室長・犬塚麻由香さん(42)

 --性的少数者(LGBT)に関する取り組みを評価するPRIDE指標で3年連続で最高評価を受賞した

 「2016年に公表したダイバーシティ・インクルージョン・ステートメントで『性的少数者の社員が、不利益を感じることなく、当たり前に存在する一つの個性として他の社員と同等に働き、活躍し続けること』を宣言し、取り組みを開始した。人事・福利厚生制度は同性パートナーとして届け出ることで配偶者と同じ扱いを受けられるようにし、相談窓口設置や、個別に健康診断を受けられるようにするといった職場環境の整備も進めている」

 --社内の反応は

 「当初は『個人的なことを会社が方針を出してやるのはおかしい』という声も聞こえてきた。会社として制度を作っても全員の意識が変わらなければ当事者の社員が安心して仕事に集中できる環境とはいえない。また、上司がカミングアウトを受けることもあり、対応を誤ると大切な人材を失ってしまいかねない。そこで基本的な考え方を定め、制度改定に併せて役員・全社員を対象に研修を実施し理解と徹底を図った」

 --17年7月には邦銀で初めて住宅ローンにおける同性パートナーへの取り扱いを開始した

 「若手社員から発案があり、2人でローンを組む『家族ペア返済』や、審査時の収入合算で配偶者の定義に同性パートナーを含めることにした。これを契機に他社でも取り組みが始まり、課題解決の一助になれたと思う」

 --今年5月には同性カップルのためのライフプランセミナーも初めて実施した

 「日常生活で困っていることについて意見をもらい、キャッシュカードの代理人カードやクレジットカードの家族カードについて、一定要件のもと同性パートナーも利用可能にするなど個人向け商品全体を見直した」

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【プロフィル】犬塚麻由香

 いぬづか・まゆか 1999年みずほ銀行入社。国際協力銀行への出向や、グローバルトレードファイナンス営業部、シンガポール勤務を経て、2016年から現職。神奈川県出身。