神戸製鋼、最終益15%減 生産トラブル、災害響く 中間決算

 神戸製鋼所が30日発表した2018年9月中間連結決算は、最終利益が前年同期比15.2%減の333億円だった。生産トラブルや台風などの自然災害で鋼材の販売が減少した。経常利益は79.6%減の93億円、売上高は5.6%増の9582億円だった。

 アルミ・銅などの性能データ改竄問題による経常利益の押し下げ額は約60億円だった。通期の押し下げ額は「補償費用が積み上がった」(勝川四志彦専務執行役員)として、従来予想の100億円から110億円に増額した。一方で勝川専務執行役員は「費用については徐々に減っていくと思う」とも述べた。このほか北米で提起されている集団訴訟の一つについて原告と和解し、中間期に50万ドル(約5600万円)の引当金を積んだことも明らかにした。

 通期予想は、経常利益を従来の350億円から250億円、最終利益は450億円から350億円に、それぞれ100億円引き下げた。売上高は2兆300億円の予想を据え置いた。