海レジャーに若者取り込め ボート業界、初心者向け講座やシェアサービス (1/2ページ)

プレジャーボートから下船する「シースタイル」男性会員ら=9月、横浜市
プレジャーボートから下船する「シースタイル」男性会員ら=9月、横浜市【拡大】

 プレジャーボート業界が、若者や女性を顧客に取り込むサービスや催しを強化している。安価に楽しめるボートのシェアリング(共有)にも力を入れる。モノを買うより体験を楽しむ「コト消費」の広がりが背景にあり、これまで50~60代の男性が中心とされていた顧客層を一気に広げたい考えだ。

 ヤマハ発動機はボートレンタル事業「シースタイル」で、水上バイク専用のサービス「ジェット」を2013年に始めた。30代以下の会員が約半数を占め、女性も増えているという。船舶免許がない人を対象とした月会費無料の「ライト」も、利用できるマリーナを増やした。

 シースタイルの17年の会員数は2万2000人を超え、この10年で2倍に伸びた。月会費は3240円で、平日は3時間で4400円から船を運転できる。釣りやバーベキューなど遊びのプランも用意している。

 「定額で借りられ負担は小さい。若い人にも勧められる」。横浜市の横浜ベイサイドマリーナで、クルージングを楽しんだ男性会員は満足そうに語った。ヤマハ発のマリン事業部の村沢康弘さんは、初心者向けのメニューをもっと充実させ「より多くの人が海に出るきっかけをつくりたい」と話す。

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