「非日常」の接客を…中国で日本流の美容サロンが人気 16兆円の巨大市場に業界も熱視線 (3/3ページ)

中国・東台市にオープンしたエステサロン。和室で顧客をお茶でもてなすなど日本流の接客にこだわる=2018年10月
中国・東台市にオープンしたエステサロン。和室で顧客をお茶でもてなすなど日本流の接客にこだわる=2018年10月【拡大】

  • 美容室の視察に訪れた中国の美容関係者ら。従業員教育や店舗デザインなど質問が相次いだ=2016年5月、大阪市都島区の「ウノプリール」

 日本企業の中国進出を手がけるTNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲社長は、「日式」サロンが比較的高級な価格設定で営業している現状があるとして「中国では日本の化粧品や薬剤の安全性や品質、技術の高さが認められている」と説明する。一方で、中国の美容業界も過当競争になりつつあるとして「今後は思い切った高級路線で差別化を図らなければ勝ち残れない」とみる。

 そこで、日本美容振興協会は2017年秋から、上海の美容学校と業務提携し、日本人講師による技術指導に乗り出した。今後、天津、広州にも進出する計画だ。美容サービス全般を指導するが、特に日本のネイルアートは精緻なデザインをジェル素材で作り出す技術が人気という。技術と接客、カウンセリングを評価し、協会認定店舗を5年間で1千店舗に広めて日本の美容サービスを普及させたいという。

 榊原健光理事長(38)は「中国からの講師依頼は多く、日本の技術が高く評価されている手応えを感じている。技術を磨いたベテランに新しい活動の場をつくることで、業界で働く人たちの地位向上につながる」と意義を話した。