【高論卓説】うまくいくか否かは「目利き力」次第 事業創出で組みたいスタートアップ企業 (1/2ページ)

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 新しい技術を活用した事業やサービスを立ち上げるのは簡単ではない。技術革新の速い昨今では、自社で全てを行うのではなく、他社と提携することが有力な手段となる。その選択肢の一つは、新たな技術やサービスを開発しているスタートアップ企業と組むことだ。

 スタートアップ企業の多くは、事業やサービス立ち上げのために資金を必要とする。将来の有望性を感じるのであれば、その企業へ資金を投じて提携関係を結ぶ。だが、全ての企業が成功・成長するわけではない。シリコンバレーであっても、スタートアップの多くは失敗に終わっている。

 提携を勝負に見立てると、1勝9敗で成功とみるべきだ。そして、その1勝が大きければ万々歳だ。自社事業とのシナジー(相乗効果)が生まれるとなお良い。経験が少ないと、負けるのが怖く躊躇(ちゅうちょ)する。確実に勝とうとして、情報の収集や分析にかける時間が長くなり、判断が遅れる。

 スタートアップ企業は技術やサービスが未完成で、「まだアイデアしかない」という場合もある。「どの程度使えるものなのか」「そもそも出来上がるのか」といった点が懸念されるのだが、誰もが納得できるような情報など十分にはない場合がほとんどだ。

 情報がない中で判断を下すために「目利き」が必要となる。目利きをする対象は、技術やサービスそのものと、企業の中で実行を担っているキーパーソンである。だが、この目利きこそが難しい。

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