メーカー、バリアフリー対応バスを強化 五輪や高齢化をにらんで「人にやさしい」提案 (1/2ページ)

エレベーターで客室に移動できる三菱ふそうトラック・バスの大型バス「エアロエース」=2日、千葉市美浜区
エレベーターで客室に移動できる三菱ふそうトラック・バスの大型バス「エアロエース」=2日、千葉市美浜区【拡大】

 2020年東京五輪・パラリンピックをにらみ、商用車メーカーがバリアフリーに対応した大型バスの展開で攻勢をかけている。三菱ふそうトラック・バスは車いす利用者がエレベーターで乗降できる機能を装備した観光バスを11月中旬に発売するほか、日野自動車も使い勝手を改善したリフト付き観光バスの事業拡大を狙う。五輪や高齢化が相まって「人にやさしいバス」の提案力を競う動きが熱を帯びそうだ。

 2日に千葉市美浜区の幕張メッセなどで開かれた体験型バスイベント「バステクin首都圏」。三菱ふそうは大型観光バス「エアロエース」のエレベーター付きモデルを公開、来場したバス事業者の目をくぎ付けにした。

 国内初の量産化

 エレベーターを装備した大型観光バスの量産化は国内で初めて。車いすで観光バスに乗車する場合、車体中央部に設けた「昇降用リフト」を利用するケースが主流だ。ただ、リフトの装置を車外に引き出す際に広いスペースを確保する必要があるほか、悪天候を気にする課題もあった。

 新モデルでは、車いす利用者が緩やかな傾斜の通路を作る「スロープ板」で中央部の乗降口に乗り込み、係員によるリモコン操作で客室フロアまで上昇。その間にカーテンを降ろし雨や風をしのぐことも可能だ。車内への乗り込み時間は約5分30秒で、手間がかかるリフト付きバスに比べて約2分の1に短縮した。

 三菱ふそうは、バリアフリー対応バスを使用した観光ツアーの企画や羽田、成田空港を発着する輸送バスの増加を踏まえ、「新モデルを来年末までに約100台販売したい」(バス販売部)と事業拡大を狙う。

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