【現場の風】ドライブレコーダーで安全運転支援 ナウト上級副社長 サンケット・アカカーさん


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 --米国の人工知能(AI)技術ベンチャー、ナウトはオリックス自動車と業務提携し、AIを活用し運転中の危険動作を検出・記録するドライブレコーダーを国内投入した。オリックス自と組んだ理由は

 「オリックス自動車は企業所有の車両から運行データを集め車両管理の効率化につなげる『テレマティクスサービス』で豊富な経験と専門知識を持つ。イノベーティブ(革新的)な商品を提供する姿勢も評価した」

 --日本製ドライブレコーダーとの違いは

 「ナウト製では『ドライバーがより安全に運転する』という点にフォーカスを当てた。さらに、交通事故を予防する効果を高められることも特徴だ。例えば、脇見運転を検知するだけでなく、その動きがどれくらい危険なのかも判定できる。日本製はドライバーが急にブレーキを踏む行為について検知できるが、急ブレーキを踏む手前に何が起こったのかまでは対象にしていない」

 --ナウト製の具体的な仕組みは

 「ドライバーの挙動など車内外の事象を録画できる通信機能付きカメラをフロントガラスに設置する。その映像をAIがリアルタイムで高精度に分析。事故になりかねない危険動作を検知すると、警告音を発する」

 --ドライブレコーダーをどう役立てたいか

 「ドライブレコーダーで集めた走行や運転のデータを処理して匿名化。それをドライバーに対する安全面の指導に役立てたい。さらに、データは自動車メーカーにも提供し、自動運転技術の開発を後押ししたい」

 --自動車産業は100年に1度の変革期を迎えた

 「本当の意味での大規模で破壊的な変革は、自動運転の『レベル5』を実現する際に起き、商機も広がるだろう。それまでに走る自動運転車に対しても、安全運転を支援するシステムを提供していきたい」

                  

【プロフィル】サンケット・アカカー

 米コーネル大学卒。1994年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。2002年マイクロソフトに入社し、グローバル法人事業担当の副社長などを歴任。17年10月からナウトの営業を統括する上級副社長。米国出身。