【ハザードマップ】メイクソフトウェア/北星実業

 ■写真シールブーム去り開発費重し

 ▼メイクソフトウェア メイクソフトウェアは10月24日、大阪地裁から破産開始決定を受けた。

 同社は家庭用ゲームソフトの受託開発を主体に事業を展開していたが、1997年頃に写真シール機市場に参入し、「スゥーニィービィー」などのヒット商品を打ち出した。その後は携帯用コンテンツサイト「CAN・Pらくがき@写真メール」がキャリア公式サイトとして採用されたほか、同サイトからコンビニ経由でのプリント出力サービスを開始するなどコンテンツサービスの強化を図り、ピークの2012年7月期には売上高71億1993万円を計上した。

 しかし、その後は同業他社との競合が激しく減収が続き、17年7月期は売上高が32億1204万円まで低下。写真シール機のブームの低迷や、既存携帯コンテンツの課金収入が頭打ちとなる中、新たにファミリー層向けに子供の雑貨にこだわるオンラインショップ「mamanon(ママノン)」やカラーコンタクトの電子商取引サイト「カラコンジョリー」を開設。シール機の代わりとなる事業にも積極的に取り組んだが、過去の開発費用が重く圧し掛かり、事業継続のめどが立たなくなった。

 ▼北星実業 北星実業は10月19日、札幌地裁から破産開始決定を受けた。

 札幌市内に「パーラー大黒天」の店名でパチンコ店6店舗を運営し、ピークの2004年3月期は307億4924万円の売上高を計上していた。しかし、射幸性の高いパチスロ台が廃止されたことや大手パチンコ店の相次ぐ出店による競合激化から業績が低迷。加えて、パチンコ業界の環境悪化を受けてリース会社などがパチンコ台のリース契約を抑制したため資金繰りが急速に悪化した。

 その後も集客が伸び悩み、18年3月期の売上高は約22億円まで減少。今年に入り9月までに5店舗を閉鎖。本社および閉鎖した元町店の不動産売却で、借入金の圧縮を図る計画だったが交渉が不調に終わり、資金繰り難から今回の措置となった。

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【会社概要】メイクソフトウェア

 ▽本社=大阪市北区

 ▽設立=1989年11月

 ▽資本金=5000万円

 ▽負債額=18億559万円

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【会社概要】北星実業

 ▽本社=札幌市東区

 ▽設立=1982年7月

 ▽資本金=3000万円

 ▽負債額=約12億円

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 〈チェックポイント〉

 メイクソフトウェアの借入金はここ数年、減っていた。借入減少の理由は業績不振で信用が低下し、金融機関から返済要請が強まっていたためで、ニューマネーも出にくい状況だった。借金は少ないにこしたことはないが、「必要な時に必要な額を借りることができるか」も企業の信用力を計る一つの尺度といえる。

 北星実業は今年に入って相次いで店舗を閉鎖したことで話題となり、経営に黄色信号がともっていた。地元資本で地域に根付いた営業展開だったが限界に達した。パチンコ業界を取り巻く環境は厳しい。法改正も加わり、パチンコ人口の減少も懸念されるなか、大手と中堅以下の二極化がさらに進みそうだ。(東京商工リサーチ常務情報本部長・友田信男)