【トレンド・ナンバー】訪日韓国人旅行者数5697900 地震に敏感 鈍る出足

 訪日外国人旅行者数の増加を下支えしてきた韓国からの訪日客の出足が鈍り続けている。日本政府観光局の推計によれば、今年1~6月に前年同期比18%増だった訪日韓国人旅行者数は1~9月は569万7900人と9・2%増にとどまった。6月の大阪北部地震以降、自然災害の影響を受け続けたためだ。

 月別にみると、7月は地震影響と続く猛暑で前年同月比5・6%減、西日本豪雨の影響が大きかった8月は4・3%減、台風21号で関西国際空港の一時閉鎖や北海道で最大震度7を観測した地震が起きた9月は13・9%減。前回マイナスを記録した平成28年5月は熊本地震の影響を受けており、「韓国(の旅行者)は特に地震にセンシティブ(敏感)で影響を受けやすい」と観光庁の田端浩長官も指摘する。

 韓国人訪日客は格安航空会社(LCC)の定期便が増えた効果で、20~30代の若者が中心になっているため、「近距離なだけに延期や中止をしやすい」(旅行業界関係者)。観光庁は会員制交流サイト(SNS)での情報発信力で注目を集める韓国人インフルエンサー(多くのフォロワーを持ち、影響を及ぼす人)や記者を10月に招いた。今の北海道を伝えてもらって、風評被害の払拭を狙う。