マック、客単価の引き上げが奏功 通期見通しを上方修正

2018年1~9月期決算を発表する日本マクドナルドHDの中沢啓二執行役員=8日、東京都中央区
2018年1~9月期決算を発表する日本マクドナルドHDの中沢啓二執行役員=8日、東京都中央区【拡大】

 日本マクドナルドホールディングス(HD)は8日、2018年12月期連結決算予想を上方修正したと発表した。売上高が期初予想から10億円増の2700億円(前期比6.4%増)、営業利益が同17億円増の235億円(24.3%増)、最終利益が15億円増の210億円(12.6%減)にそれぞれ引き上げた。期限切れ鶏肉使用問題などで14年12月期には最終赤字へ転落したが、その後、再建を進め、経営を安定的な状況まで回復させた。

 同日発表した1~9月期決算は、売上高が前年同期比8.3%増の2027億円、営業利益が44.4%増の217億円、最終利益が33.2%増の205億円。

 国内の外食産業各社は、原材料費と人件費の高騰などのコスト高で、減益や赤字転落が相次いでいる。日本マクドナルドでも人件費は期初から5%程度高くなっているが、客単価を引き上げる戦略が功を奏し、コストの増加分を吸収し、増益基調を維持している。

 特に、今春から始めた「夜マック」などの効果が大きい。「夕方以降もボリュームのあるメニューがほしいという利用者の声に応じた」(中沢啓二執行役員)ことで、高価格帯の販売が増えている。

 同社は、メニュー拡充や宅配などの新サービスの取り組み拡大、新規出店の加速による持続的な成長を目指すとしている。