空飛ぶクルマ 新たな金鉱脈 ドローン浸透で産業ピラミッドの芽 (1/3ページ)

空飛ぶクルマの例(DroneFund提供=IllustrationbyYamakiTakumi)
空飛ぶクルマの例(DroneFund提供=IllustrationbyYamakiTakumi)【拡大】

  • 千葉功太郎氏(ブルームバーグ)
  • エアリアル・ラボ・インダストリーズが導入を進めているホバーバイク(同社提供)

 都心のビルの屋上でスマートフォンを手にした女子高校生が待っているのは、空から舞い降りる1台のタクシー。

 これは投資家の千葉功太郎氏が描く2025年の未来予想図だ。スマートフォン向けゲームアプリの普及を見越して「コロプラ」の創業と上場に関わった千葉氏がいま注目するのは、ドローン技術の応用で普及が期待される「空飛ぶクルマ」だ。陸の道路と比べてほとんど未開拓の空に人間の活動領域が拡大することで、新たな「空のゴールドラッシュ」が起きる可能性が高いとみている。

年内に50億円調達

 リクルート出身で40代半ばの千葉氏がドローン関連のスタートアップ企業に投資するベンチャーキャピタルを立ち上げたのは17年6月。年末までの出資完了を目指す2号ファンドでは最大50億円の資金調達を目指し、初期投資家としてみずほ銀行、KDDIなどが名を連ねる。20年ごろに予定する3号では「最低でも100億円、できれば500億円くらいの規模」を集めたいという。

 ドローンといえば、現時点では観光地などの空撮に使われる小型機のイメージが強いが、高出力モーターやセンサーなどを搭載し、操縦者なしに垂直離着陸して人やモノを無人で運搬させる計画が国内外で進んでいる。安全面などの課題は多いものの実現すれば消費者のメリットは大きく、米コンサルティング会社、マッキンゼーは米国だけで26年までに市場規模が460億ドル(約5兆2280億円)程度まで成長する可能性があり、近い将来に通勤などの交通手段として広く使われる時代が来るとみている。

 ドローンに特化したファンドはまだ珍しく、1000万ドル以上の資金規模を持つファンドは米国と中国にそれぞれ1つずつしかないという。千葉氏は市場が急拡大する可能性が高いとみて、総額約16億円を集めた第1号ファンドでは自らも1億5000万円を出資した。ファンドが出資したなかで新規上場する企業も「1~2年後くらいから少しずつ見えてくるのではないか」とみる。

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