人気店出店で遊休地を有効活用 「ふかする」、キッチンカー集めフードコート運営 (1/2ページ)

フードコート「AKINAI銀座プロジェクト」。昼食だけでなく、夕方以降はアルコールも提供する=東京都中央区
フードコート「AKINAI銀座プロジェクト」。昼食だけでなく、夕方以降はアルコールも提供する=東京都中央区【拡大】

 飲食業コンサルティングの「ふかする」は、借り上げた遊休地にキッチンカーを集めて、フードコートを運営する事業に乗り出した。人気店を出店することで競合との差別化を図るとともに、周辺の地域ににぎわいをつくり出し、土地の資産価値向上を狙う。

 地主は初期投資ゼロでも賃借料収入を得ることができる。各地の不動産業者などと提携して全国に展開し、3年後には100カ所でフードコートの運営を計画している。

 第1弾として11月1日、地下鉄東銀座駅から徒歩1分の遊休地にフードコート「AKINAI 銀座プロジェクト」を正式オープンした。約180平方メートルの敷地で、毎日午前11時から午後11時まで4台のキッチンカーが営業している。平日は主に周辺で働く人、休日は親子連れや外国人観光客でにぎわっているという。

 特徴的なのが出店している店舗。遊休地活用は競合の多い業態だが、他のフードコートでは個人店が中心であるのに対し、同社では「東京餃子楼」、麺処ほん田の店主がプロデュースした汁なし担々麺専門の「紅麗」といった行列ができる人気店を集めた。両店ともキッチンカーでの販売は初めてで、新業態実験の場ともなっている。客単価は、ランチタイムが780~1000円、ディナータイムが1000~3500円を想定。3カ月ごとに店舗を入れ替えることで、来店客に飽きられないようにする。

 これまで狭小な遊休地は、主にコインパーキングとして活用されてきた。しかし競争が激化し、値崩れして収益性が下がっているという。

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