スルガ銀、985億円赤字に転落 9月中間、不正融資で貸倒引当金膨らむ

赤字額が上場以来最大となった2018年9月中間連結決算について記者会見する、スルガ銀行の有国三知男社長=14日午後、静岡県沼津市
赤字額が上場以来最大となった2018年9月中間連結決算について記者会見する、スルガ銀行の有国三知男社長=14日午後、静岡県沼津市【拡大】

 スルガ銀行が14日発表した2018年9月中間連結決算は、最終損益が985億円の赤字(前年同期は211億円の黒字)となった。中間決算の最終赤字は17年ぶり。審査書類の改竄(かいざん)といった不正が横行したシェアハウスなど投資用不動産融資での焦げ付きに備えた貸倒引当金が膨らみ、8月に公表した120億円の黒字予想から大幅な赤字に転落した。

 引当金積み増しなどによる実質与信費用は、不正の温床となったシェアハウス関連で947億円計上したほか、不適切融資が発覚した創業家関連企業に対する融資でも134億円を計上した。9月中間期の与信費用は全体で1196億円に達し、通期では1340億円に膨らむ見通しだ。

 不正融資により顧客の流出が進み、9月の預金残高は17年9月末に比べ6601億円減少して3兆4159億円となった。貸出金残高は2001億円減の3兆858億円だった。

 19年3月期の連結最終損益予想も250億円の黒字から975億円の赤字(前期は69億円の黒字)に下方修正した。

 臨時株主総会を19年のできるだけ早い時期に開催することも公表。現職の取締役として唯一、不正融資問題で訴訟対象になった八木健氏は、臨時総会で引責辞任する。