大手銀、9月中間、業務純益0.8%減 超低金利、依然経営を圧迫

大手銀行の看板(ブルームバーグ)
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 大手銀行5グループの2018年9月中間連結決算が14日、出そろった。本業のもうけを示す実質業務純益(単体または傘下銀行の合算)は3グループが減益となり、合計は前年同期比0.8%減の計1兆1178億円。長引く超低金利で、苦しいやり繰りが続く姿が鮮明となった。一方、大口融資先の業績回復に伴う貸倒引当金の戻り益などが寄与し最終利益は全グループが増益で、合計は10.6%増の計1兆6964億円と大幅に伸びた。

 日本銀行によるマイナス金利導入から2年以上が経過し、利ざやの縮小は底を打ったとの見方もある。三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下2行では下がり続けていた貸出金利と預金金利の利回り差が、7~9月期は0.83%と、4~6月期からわずか0.01%だが上昇に転じた。

 ただ、融資需給が弛緩したカネ余りの状況では貸出金利を上昇させることは難しく、利ざやの拡大は見込みにくい。

 また、最終利益を押し上げた引当金の戻り益は一時的で先行きは楽観できない。三井住友フィナンシャルグループ(FG)の国部毅社長は「これから戻り益はそれほど出てこない」と述べており、各行とも来年度は厳しい決算になる可能性がある。

 ■大手銀行5グループの2018年9月中間連結決算

 (実質業務純益/最終利益)

 ・三菱UFJ

  3533(▲20.1)/6507(3.8)

 ・三井住友

  3019(▲1.1)/4726(12.5)

 ・みずほ

  2185(20.9)/3593(13.4)

 ・三井住友トラスト

  1339(55.8)/915(21.3)

 ・りそな

  1101(▲2.1)/1221(29.8)

 ・合計

  11178(▲0.8)/16964(10.6)

 ※単位=億円。カッコ内は前年同月比増減率(%)。▲はマイナス。実質業務純益は単体または傘下銀行合計。最終利益は連結