血糖値測定レンズ開発停止 グーグル系医療関連会社

グーグルのロゴ=北京(ロイター)
グーグルのロゴ=北京(ロイター)【拡大】

 米グーグルの持ち株会社アルファベット傘下の医療関連会社、ベリリー・ライフ・サイエンスは16日、血糖値を常時測定できるコンタクトレンズの開発停止を決めたと発表した。糖尿病の患者向けに2014年から研究開発を続けていたが、早期の実用化は難しいと判断した。

 コンタクトレンズに付いているセンサーが涙の成分を測定し、携帯端末に送信する仕組みを想定していたが、ベリリーは、涙からブドウ糖を正確に測定するのは難しく、医療器具で求められる水準に達しなかったと説明している。

 ベリリーはスイス製薬大手ノバルティス傘下のアルコンと協力して、老眼用のコンタクトレンズや白内障手術後に視力を改善させる眼内レンズの開発に注力する方針も示した。(共同)