【経済インサイド】経営者の創業ストーリーを舞台化、企業の広報宣伝に新手法 (3/3ページ)

舞台装置を使わずにオフィスで働くようすを表現する劇団SPINNINRONINの公演=東京都千代田区
舞台装置を使わずにオフィスで働くようすを表現する劇団SPINNINRONINの公演=東京都千代田区【拡大】

  • モデルとなったイオレの吉田直人社長(左)と企画したムーブメントプロデューサーの波房克典氏=東京都千代田区
  • 創業Xを舞台化した劇団「SPINNINRONIN」の加世田剛、榎本鉄平の両代表
  • 昼夜2回の公演に計331人の観客が訪れた=東京都千代田区
  • 普段とは異な男性会社員の姿が目に付いた=東京都千代田区

 当日、初めて完成版の舞台を見た吉田社長は「楽しい記憶より苦しく辛いことばかりが思い出された」と振り返り、「先輩経営者は『自分はこれからどう生きていくか、真剣に向き合わなければいけませんね』と経営者目線で心を揺さぶられたようだ。従業員は『いろいろなことを乗り越えて今があるんですね』と感激していた。『1日だけの公演はもったいない。再演してもらいたい』との声も多く驚いている」と満足そうに話した。

 榎本代表は「企業に営業をかけて創業Xをシリーズ化したい。例えばその会社の売り場といった、現場での公演も臨場感があっていいかもしれない」と次の舞台に思いをはせる。波房さんは「舞台での広報宣伝は競合がなく、一度きりのライブなので希少価値もある。これからも伸び盛りのベンチャー経営者の魅力を発信していきたい」と話している。(佐竹一秀)