【経済インサイド】ついに5台に1台に、ハイブリッド車は「普通の車」になった (1/3ページ)

ホンダが発売する新型ハイブリッド車「インサイト」=東京都港区
ホンダが発売する新型ハイブリッド車「インサイト」=東京都港区【拡大】

  • 日産自動車が投入する「セレナeパワー」=横浜市西区
  • トヨタ自動車が10月に発売した高級車「レクサスES」にもハイブリッドシステムが搭載されている=東京都千代田区(飯田英男撮影)

 モーターとエンジンを併用するハイブリッド車(HV)の保有台数が右肩上がりで増え、国内の乗用車(軽自動車を除く)のほぼ5台に1台を占めるまでになった。エンジンによる駆動をモーターで助ける「マイルドHV」や、エンジンで発電してモーターを動かす日産自動車の「eパワー」など、多様化も進む。背景には世界的な環境規制強化があり、「特別な車」ではなくなってきたHVが電動車の普及を牽引(けんいん)する構図は、当面続きそうだ。

 自動車検査登録情報協会によると、平成29年度末のHV保有台数は、前年度末比14.8%増の751万2846台(軽自動車除く)。乗用車に占める比率は2.4ポイント上昇し、19.0%となった。

 ホンダが年内に新モデルを投入し、4年ぶりに復活させる「インサイト」は、日本のHVを象徴する存在だ。11年に初めて販売され、トヨタ自動車の「プリウス」とともにHVの創生期を支えた。26年に生産終了した前モデルは、電池などのユニットを荷室の下に搭載するため、後部座席が狭く、天井が低かった。

 だが、新型車はユニットを小型化して後部座席の下に収納し、こうした制約をなくしたという。ホンダの担当者は、「ハイブリッド車が当たり前の時代となり、車の本質的な価値を提案したい」と話す。

 プリウスなどは、低速ではモーターで走り、速度が上がるとエンジンで走行。効率の良い速度領域でそれぞれの駆動系を使うことで燃費性能を高めた。こうした「ストロングハイブリッド」が主流のHVだが、普及に合わせて多様化も進んでいる。

モーターが比較的小さいマイルドHV