3社連合、ルノー優位変わらず 後任人事は先送り

早朝に日産自動車、三菱自動車、ルノー3社の統括会社に入る、関係者を乗せたとみられる車両=29日、アムステルダム(共同)
早朝に日産自動車、三菱自動車、ルノー3社の統括会社に入る、関係者を乗せたとみられる車両=29日、アムステルダム(共同)【拡大】

 日産自動車と仏ルノー、三菱自動車の協議について、三菱自の益子修最高経営責任者(CEO)は29日、都内で記者団に対し、連合の結束を固めるため首脳3人が意見交換する機会を増やす考えを共有できたと明らかにした。3社の会長と連合の統括会社トップを兼務していたカルロス・ゴーン容疑者が事実上、1人で重要事項を決めていた状況が実質的な合議制に移行することになる。ただ、現在の統括会社トップはルノーのティエリー・ボロレCEO代理が兼任し、ルノーに有利な状況は変わらない。

 ルノーと日産が50%ずつ出資する統括会社「ルノー日産BV」(オランダ)は連合としての計画を策定。プラットフォーム(車台)や部品共通化などに関して決定するほか、戦略投資についても両社に提案する。

 BVの意思を決める理事会のメンバーは、ルノーが指名する5人と、日産が指名する5人の計10人。多数決で、投票が同数の場合はBVのトップが決定権を握るという。そのトップにはルノーCEOが就くという規定があるとみられる。

 益子氏は、今回は「資本構成や(統括会社トップのゴーン容疑者の後任)人事についての話し合いはなかった」と述べたが、日産は今後、統括会社のあり方や規定の見直しをルノーに求めていく可能性がある。