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竹中工務店、仕事場のあり方提供 東京本店リニューアル、働き方を検証

 竹中工務店は6日、東京本店(東京都江東区)で進めてきたリニューアル工事を完了したと発表した。地上7階建ての中央に位置する吹き抜け階段周辺に、緑や図書といったコンセプトに基づくラウンジやスタジオを設置。社員の流動性を高めることでコミュニケーションの活性化につなげ、「働き方を検証しながらワークプレイス(仕事場)のあり方を提供する」(八木下知己・執行役員)考えだ。

 フロアには「集中ワークエリア」などを導入。仕事の内容に合わせて最適な環境を選択できる計画とした。また、オフィスコンシェルジュを登用することにより、業務に集中できる環境も整備した。

 1階には最新情報を発信する展示ラウンジと、ベンチャー企業や大学などと協業する共創エリア「ワイ・スクエア」を設置。オープンイノベーションを促進する。

 また、ダイバーシティに対応するためイスラム教徒のための祈祷(きとう)室などを新設。光や快適性といった観点に基づいた食堂を設け、2019年秋には、人間の健康という視点を加え、より良い住環境の創造を目指した評価システムであるWELL認証の取得を目指す。

 東京都心部を中心としたオフィスビル市場は、好業績を背景にした企業の移転・拡張や採用活動を有利に進めるための移転需要などよって、好調に推移している。また、働き方改革という観点からの需要も活発だ。

 今回のリニューアル工事では昼間に音の出ない工事を進めるなど、社員が居ながらでも改修できるノウハウを確立した。

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