現場の風

伊藤園、抹茶で若い世代に照準 新ブランド「四方の春」立ち上げ

 □伊藤園マーケティング本部・緑茶ブランドグループ・ブランドマネジャー 安田哲也さん(47)に聞く

 --抹茶の新ブランド「四方(よも)の春」を立ち上げた

 「11月26日から新ブランドを冠したペットボトルの茶系飲料『抹茶入り お~いお茶』やティーバッグなど4製品を投入した。積極展開の背景にあるのは抹茶ブームの広がりだ。飲用だけでなくスイーツにも使われているうえ、ブームは国内のみならず海外にも拡大している」

 --ターゲットとする顧客の想定は

 「若い世代だ。抹茶にはうまみや甘みがあり、渋みを苦手とする20代~30代に受け入れられると判断した。茶系飲料のユーザーは主に40代以上の男性で、これは来年2月に30周年を迎える『お~い お茶』ブランドに長く親しんできた世代の年齢が上がってきたためだ。今の若い世代にも飲まれるお茶が必要だと考えて、抹茶に着目したわけだ」

 --「お茶のリーディングカンパニー」として抹茶には強いこだわりを持つ

 「抹茶は、生産の過程で日光や風を制御し丁寧に育成しなければ、うまみのある味にならない。このため京都、静岡、鹿児島の3府県の計5農家と契約し、原料を安定調達している。抹茶の国内生産量は2666トンに上るが、伊藤園だけでその2割を活用する計算だ」

 --抹茶飲料は外国人に人気がある

 「米国では、抹茶を飲むと成分の作用により頭がスッキリするなどの理由でかなり飲まれている。今後、ペットボトルに2次元バーコード『QRコード』を付け、スマートフォンで読み取れば、外国語の説明をスマホで読めるようにして浸透を図っていきたい」

 --抹茶の健康面でメリットとは

 「抹茶は認知症の予防効果があるとされる。島津製作所、筑波大発ベンチャー『MCBI』と共同で、検証のための臨床試験に取り組んでいるところだ」

【プロフィル】安田哲也

 やすだ・てつや 大東文化大外国語学部卒。1994年、伊藤園入社。販売促進部などを経て2015年から現職。福島県出身。

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