日産、日本に中国資金移管 財務強化か 来月末にも1240億円

 日産自動車は中国部門から75億元(約1240億円)の資金を日本に戻す計画だ。パートナーであるフランスのルノーと緊張が続く中で、日産が財務強化に乗り出していることを示す兆しともとれる。関係者によると、日産は中国部門の資金75億元を来年1月末までに移し終える可能性がある。

 中国で2003年から東風汽車と自動車を生産する日産は通常、税負担を考慮して資金を再投資していると関係者は明かした。財務を強化すれば、ルノーと三菱自動車との3社アライアンスが冷却化した場合に備えて財務上の柔軟性が生まれる。

 日産は資料で「業務で通常行われる以外では、いかなる移転に関して計画も実行もしていない」と説明。中国から資金を戻しているかについては詳しいコメントを控えた。「この移転が普段とは違うとの見方には根拠がない」とも記した。

 関係者によれば、中国部門は日産が利益配分の一環として資金を移す計画だと6月に伝えられたが、その時にはスケジュールは示されなかった。

 また、この資金移転で約1億ドル(約113億4000万円)の税金がかかるとの見通しを関係者は示した。(ブルームバーグ Tian Ying、Ania Nussbaum)