京阪HD 中之島線延伸は2025年万博以後に (1/2ページ)

インタビューに答える京阪ホールディングスの加藤好文社長=13日午後、大阪市中央区の京阪ホールディングス本社(鳥越瑞絵撮影)
インタビューに答える京阪ホールディングスの加藤好文社長=13日午後、大阪市中央区の京阪ホールディングス本社(鳥越瑞絵撮影)【拡大】

 京阪ホールディングス(HD)の加藤好文社長は13日、産経新聞のインタビューに応じ、京都方面から大阪市中心部を結ぶ中之島線(天満橋-中之島)を大阪メトロ中央線九条駅に接続する延伸案について、大阪で万博が開催される2025年までの実現は困難との見通しを示した。中央線は万博会場となる夢洲(ゆめしま)=大阪市此花区=への延伸が予定されているが、京阪・中之島線の接続は26年以降になる見通しだ。

 加藤氏は、中之島線の延伸は「需要がなければ決まらない」と述べ、具体的には大阪府・市が夢洲への誘致を目指している、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の「規模や利用者数が分からなければ採算が見通せない」と指摘した。

 IRをめぐっては7月に実施法が成立したが、全国で3カ所と定められた整備区域の認定は数年後となる。延伸には国の認定や自治体との調整も必要で、採算性の確保は延伸計画策定に欠かせない。

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