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5年連続の賃上げ方針明言 新浪サントリーHD社長、人への投資重視

 サントリーホールディングス(HD)の新浪剛史社長は13日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、来年の春闘について「賃上げを実施する」と明言した。新浪社長の賃上げ表明は、今回で5年連続となり、従業員への利益還元を重視する姿勢を明確にした。同時に社員教育など継続的な人への投資も拡大する考えを示した。

 2018年の春闘では、安倍晋三首相が、経済の好循環のために企業経営者や産業界に3%の賃上げを要請した。だが、来年の春闘について、政府側から具体的な賃上げ水準に言及した産業界への要請は行われていない。

 このため、新浪氏は、賃上げ率については「今後の検討課題」と述べるにとどめた。一方で、賃上げの手法は従業員の基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)やボーナスなどを想定し、年収ベースで確実に賃金を増やしていく考えを示した。

 また、新浪氏は「第4次産業革命や、75歳以上まで働くようになるなど、新しい人生設計を念頭に置くと、継続的な(社会人)トレーニングが重要になる」とし、従業員教育への投資を拡充する考えを強調。グローバル化への対応やリーダーシップ教育などに社内で取り組める仕組みを強化する方針だ。

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