金融

銀行と異業種の連携加速 今後、業界の潮流に 全銀協会長

 金融とITが融合した「フィンテック」の普及が進む中、銀行と異業種の連携が加速している。みずほフィナンシャルグループ(FG)は、無料通信アプリ大手LINE(ライン)と新銀行を設立すると発表。既存銀行の弱点とされたスマートフォン世代の「経済圏」を、どこまで取り込めるかが協業の試金石となりそうだ。

 全国銀行協会の藤原弘治会長(みずほ銀行頭取)は13日の記者会見で、今年を1文字で表現すると「節」の年だったとし、「銀行界においても節目の年。非金融との結節点の『節』でもある」と述べ、異業種連携が銀行業界の潮流になるとの見方を示した。

 みずほの狙いは、若い世代を中心に国内だけで月間利用者が約7800万人いるというLINEの顧客基盤だ。出遅れ感のあるフィンテック分野の取り組みを、日本最大級のITプラットフォーマー(基盤企業)との協業で取り返したい思惑もある。

 他のメガバンクも他業種との連携を進める。三菱UFJFGは米IT大手と組んで新たな決済処理システムを開発。三井住友FGはネット決済大手GMOペイメントゲートウェイと提携しキャッシュレス決済の仕組み作りを開始している。

 みずほとLINE連合が従来の提携と異なるのは、新銀行が既存銀行の競合相手となり得ることだ。LINEはキャッシュレス決済分野での強力なライバルであり、みずほ本体の営業にとっては新銀行を含めた三つどもえの顧客奪い合いになりかねない懸念がある。

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