【現場の風】ジョーンズラングラサール 海外不動産への間接投資体制強化

JLL平塚純弘氏
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 ■ジョーンズラングラサール(JLL)グローバルファンドアドバイザリー日本統括 平塚純弘さん(49)

 --国内投資家による海外不動産投資の動きは

 「バブル期には積極的に海外への直接投資を行っていた。バブル崩壊で撤退を余儀なくされていたが、ここにきて改めて脚光を浴びている。国内の不動産市場が非常に盛り上がり、ファンドを通じた投資は“待ち”の状態。投資で求める収益も不動産価格の上昇によってだいぶ下がってきている点が理由の一つだ。ポートフォリオの多様化を通じたリスク分散を図る動きや低金利の長期化なども投資を後押ししている。海外不動産に対する関心の高まりが一時的な可能性は低い。大きな機関投資家が投資に力を入れる方針を示しているし、追随する動きが顕在化するとみているからだ」

 --こうした流れに対応するため、どういった形で事業体制を拡充するのか

 「『グローバルファンドアドバイザリー』という海外の不動産投資に関する専門チームを新設した。これまでは直接投資の専門家を配置していたが、ファンドを通じた海外への間接投資に対するサービス体制を強化する。当社では英ロンドンやシンガポールなどにチームを設置しているが、日本では私が統括者として任命された」

 --アドバイザリーとしての具体的な業務内容は

 「私は大手外資系金融機関で約26年にわたり機関投資家向けの不動産投資や資産運用業務に従事したこともあり、投資関連に関する豊富な知識を備えている。また、当社はグローバルネットワークを構築しており、拠点数は世界80カ国・300を超え、全世界から有力な不動産情報が集まる仕組みとなっている。これらを武器に主に機関投資家に向けて、的確な投資のアドバイスを提供していきたい。これまで日本での営業経験がないファンドマネジャーなどからのニーズにも、十分に対応できると自負している」

【プロフィル】平塚純弘

 ひらつか・すみひろ 学習院大理学部卒。東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。ドイチェ・アセット・マネジメントやBNPパリバ証券、インベスコ・アセット・マネジメントなどを経て2018年9月から現職。東京都出身。