【高論卓説】リコール連発の日産 危機感薄い経営陣、欠落している「ユーザー視点」 (1/3ページ)

日産自動車の本社。クリスマスのイルミネーションが辺りを彩っていた=横浜市西区(松本健吾撮影)
日産自動車の本社。クリスマスのイルミネーションが辺りを彩っていた=横浜市西区(松本健吾撮影)【拡大】

 「またか」。そう言ってしまいたいような問題が再び浮上している。日産自動車は7日、追浜工場とオートワークス京都で完成検査の新たな不正が発覚、リコール(回収・無償修理)することを発表した。日産が完成検査の問題でリコールを実施するのは今回で4回目。この問題で2017年10月6日にリコールを届け出てから日産は国内の年間生産台数98万5000台を大きく超える114万台(85%完了)42車種を対象にリコールが行われているが、さらに今回は15万台11車種が追加されることになる。(経済ジャーナリスト・松崎隆司)

 不適切な完成検査の反省を踏まえて行った自主検査で次々に不正が発覚する日産。なぜこれほど製造現場が荒廃しているのか。

 日産で完成検査の問題が最初に浮上したのは17年9月18日。日産車体湘南工場で国土交通省が立ち入り検査、完成検査員に任命されていない工員が検査していることが発覚。その後の調査で追浜工場、栃木工場、日産自動車九州、日産車体九州、日産車体湘南、オートワークス京都と全ての製造拠点で同様の不正が発覚し、同20日までに再発防止策を講じた。

 日産は18年10月9日、国交省にリコールの届け出を行い、109万台(09年3月~18年9月製造)30車種を対象に全国の日産販売会社のサービス工場で完成検査相当の点検を実施した。これが1回目のリコールだ。

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