現場の風

日本ガス協会 コージェネレーションシステム、災害時の強み発信力強化 (1/2ページ)

 □日本ガス協会エネルギーシステム 企画グループマネジャー・工月良太さん(53)に聞く

 --都市ガスなどを燃料に発電し、廃熱も有効活用するコージェネレーション(熱電併給)システムの特徴は

 「平均的な火力発電所は100の燃料を投じても、利用されない廃熱などがあり、利用可能なエネルギーは40程度にとどまる。一方、コージェネは発電設備が熱を必要とする場所の近くにあれば、捨てられていた廃熱の多くが回収できるため、100の燃料に対し70~85のエネルギーが利用可能で、省エネや省コストにつながる」

 --地震や台風などの災害時にどう役立つのか

 「今年9月の北海道地震で道内は全域停電(ブラックアウト)に陥ったが、都市ガスの供給途絶はなかった。このため、札幌市内のコージェネを備えた病院やオフィスビルでは電気と熱の供給継続に貢献したケースがあった。ほぼ同時期に関西などで被害をもたらした台風21号の際も大規模停電が起きたが、コージェネを備えた工場などでは操業継続や食品保存に寄与した例があった」

 --コージェネの普及状況は

 「コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(コージェネ財団)によると、今年3月末時点の累積導入容量は、工場などの産業用が約1060万キロワット、病院や商業施設、ホテルなどの民生用が約224万キロワットで、全般として順調に普及していると認識している。国も『分散型電源』として位置付け、普及支援策を展開している」

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