日産、取引銀行に資金協力要請 みずほ応諾へ

日産自動車本社で会見を終え、退出する西川広人社長=17日、横浜市西区(鴨川一也撮影)
日産自動車本社で会見を終え、退出する西川広人社長=17日、横浜市西区(鴨川一也撮影)【拡大】

 日産自動車が取引銀行に対し、社債による資金調達の一部を銀行からの借り入れに切り替える資金協力を要請したことが25日、分かった。前会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)による報酬過少記載事件などを受け、新規の社債発行が困難になる懸念があるためで、主力取引銀行であるみずほ銀行は応諾する方針だ。

 日産が銀行からの借り入れに切り替える準備を進めているのは、来年3月に償還を迎える1千億円の社債の一部とみられ、銀行と借り入れる際の金利などの調整に入っている。みずほ銀幹部はガバナンス(企業統治)体制の改善などを前提に、「主力取引銀行として、資金面で全面的にバックアップするつもりだ」としている。

 日産は3月以降も同様の社債償還を控えている。手元資金に余裕はあるが、今後も融資の活用を含めた最適な資金調達を探る。日産が銀行借り入れへの移行を進めるのは、東京証券取引所から内部管理体制に問題がある「特設注意市場銘柄」に指定される可能性が出ているためだ。この指定を受ければ、社債発行や増資など市場からの資金調達が困難になる。