【トップは語る】太陽光発電で瀬戸内市のCO2半減へ


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 □くにうみアセットマネジメント社長・山崎養世さん(60)

 --岡山県瀬戸内市に「瀬戸内Kirei太陽光発電所」が完成した

 「総面積約500ヘクタールの錦海塩田跡地のうちの約260ヘクタールに、当社が中心となって建設した。出力は国内最大級となる出力235メガワット。年間で一般家庭約8万世帯の電力を供給し、瀬戸内市のCO2(二酸化炭素)総排出量の約半分に当たる約19万2000トンを削減する効果がある」

 --塩田跡地では環境保全事業なども展開している

 「発電事業だけでなく、塩田跡地の浸水対策の安全安心事業と、塩性湿地を保全し希少野生動植物を保護する環境保全事業の3つの事業を展開している。安心安全事業と環境保全事業は2017年3月までに工事を終え、今回のメガソーラー事業は計画よりも半年早く完成した」

 --瀬戸内市で計画しているプロジェクトはほかにもあるのか

 「瀬戸内市は、江戸時代の外交使節の朝鮮通信使の寄港地だった旧牛窓町などの3町が合併して誕生した市で、歴史と文化とアートの街でもある。特に日本刀は国内有数の生産地で、現在、瀬戸内市では鎌倉時代に作られた国宝の備前刀『太刀 無銘一文字(山鳥毛)』を購入するためにクラウド型のふるさと納税などを展開しており、当社は1000万円納めることを決めた。瀬戸内市では刀剣を主体としたアートや観光と産業を結びつけた地域振興を目指しており、支援していく考えだ」

 --事業の将来展望は

 「太陽光発電事業者としては大規模設備だけでなく、これまで手掛けてきた中小規模の発電事業も拡大していく予定だ。また、発電だけでなくインフラ全体を視野に入れた取り組みを進めていくとともに、金融やアセットマネジメント(資産管理)事業も強化していく」

【プロフィル】山崎養世

 やまざき・やすよ 東大経卒。米カリフォルニア大ロサンゼルス校経営学修士号(MBA)取得。1982年大和証券入社。米ゴールドマン・サックス、ゴールドマン・サックス投信社長などを経て、2012年くにうみアセットマネジメントを設立し、現職。福岡県出身。