【現場の風】株式会社野沢温泉 オンリーワンのスキー場へ潜在力PR

株式会社野沢温泉社長片桐幹雄さん
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 □株式会社野沢温泉社長・片桐幹雄さん(63)

 --スノースポーツのシーズンを迎えた。野沢温泉スキー場の魅力とは

 「さらさらとした世界有数のパウダースノーを滑れる上、多様なコースを有していることだ。温泉街とも近く、村と一体となった周遊型のリゾート地だ」

 --どういうゲレンデを整備しているのか

 「初心者や家族向けに整備した『上ノ平ゲレンデ』は1400メートルの長さがあり、斜度は10~15度。標高1200メートルの辺りにこれだけの規模のゲレンデはほかにない。景観も満喫できる。林間コースに通じているから総延長は1万メートルだ。ほかのコースも起伏に富んでいて、若い人が滑っていても飽きることはない。上級者は毛無山山頂付近の『やまびこコース』などで醍醐味(だいごみ)を満喫できる」

 --スキーを軸とした観光振興は野沢温泉村の活性化につながる。バブル期と比べ、スキー客の減少が著しい

 「100万人を超えていたその当時の利用者数は、『あっちゃいけない数字』だと認識している。ここに戻そうとは思わない。大切なのは『オンリーワン』のスキー場にすべく、潜在力を打ち出していくことだ。足を運んでもらった人にもう一度来てもらうことに尽きる」

 --村営から株式会社野沢温泉に運営が任され、民営化されたのは2005年。業績はどうか

 「05年当時の借金を7年で完済した。30万台で推移してきた利用者数も前期と前々期には40万台に達した上、微増となった」

 --今後の取り組みは

 「20年の東京五輪にあわせ、現在2基あるゴンドラのうち1基を掛け替える。中継駅を設けず、『やまびこ』まで直接、行ける。速度も速くなり、現在、頂上まで20分弱だが、10分弱で到着できる。移動中は座れるし、振動も少ない。駅舎はバリアフリーにするつもりだ」

【プロフィル】片桐幹雄

 かたぎり・みきお オーストリアのスキー専門学校卒。アルペンスキーの滑降(ダウンヒル)で、1976年と80年の冬季五輪に出場。2010年のカナダ・バンクーバー五輪などでは全日本ナショナルチーム(アルペンスキー)の監督を務めた。14年から現職。長野県野沢温泉村出身。