【2019 成長への展望】新日鉄住金社長・進藤孝生さん(69) (1/2ページ)


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 ■日本発祥メーカーとして世界で成長

 --2018年の世界経済を振り返って

 「国内外ともに堅調だった。ただ、昨年11月ぐらいから中国で自動車の売れ行きが落ちるなど、減速の兆しが出始めている。米トランプ政権の保護主義的政策が、中国の産業政策や安全保障までターゲットを拡大しつつあり、深刻度は増している」

 --昨年3月に米国が鉄鋼輸入制限を発動した

 「それほど鉄鋼業界に影響があるとは思っていなかったが、実際そうなっている。それより保護貿易主義の対象が自動車に拡大すれば、大きな影響が出ると懸念していた。この点はまだどうなるか分からない」

 --自社の経営を振り返って

 「需要は堅調だったが、自然災害が多く、(子会社の)日新製鋼呉製鉄所などが大きな影響を受けた。さらに生産トラブルがたびたび起こり、計画通りの量を生産できていない。ここが猛省すべき点。環境変化を乗り越えるマネジメントが必要で、われわれ自身の責任だ」

 --昨年4月に3カ年の中期経営計画が始動した。1年目の手応えは

 「事業構造を変える政策については一定の進捗(しんちょく)をみせたと思っている。日新の完全子会社化、スウェーデンの特殊鋼メーカーであるオバコの買収、山陽特殊製鋼の子会社化に踏み切った。インドでは欧州アルセロール・ミタルと現地大手のエッサール・スチール買収に動き、ミタルが落札者に選定された」

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