【夢追う ものづくり 2019】(下)大林組「宇宙エレベーター」、ポーラ「しわ改善用美容液」 (1/3ページ)

「宇宙エレベーター」の完成イメージパネルに描かれた地球を指さす大林組の石川洋二氏=東京都港区
「宇宙エレベーター」の完成イメージパネルに描かれた地球を指さす大林組の石川洋二氏=東京都港区【拡大】

 電車感覚で大気圏外ツアー

 □大林組・石川洋二氏「宇宙エレベーター」

 少年時代、米国の宇宙船アポロ11号による人類初の月面着陸や、フランスの作家、ジュール・ベルヌの「月世界旅行」に感銘した。宇宙への憧れを抱き続けてきた大林組の石川洋二(63)はいま、「宇宙エレベーター」の開発を手掛ける。実現すれば、高度3万6000キロの宇宙と地上を電車に乗るような感覚で行き来できる。大気圏外でダイナミックな天体ショーを楽しむ観光が定着するかもしれない。

 2012年開業の東京スカイツリー(東京都墨田区)を施工した大林組が、宇宙まで届く「究極のタワー」を目標に開発を構想。東大大学院で航空学を専攻し、米航空宇宙局(NASA)で働いた経験を持つ石川がプロジェクトチームの一員に選ばれた。

 ◆高度3万6000キロまで

 「クライマー」と名付けた大型の乗り物が海上の始発駅、高度3万6000キロの途中駅、9万6000キロの終着駅の間をケーブルを伝って行き来する。観光客が行けるのは途中駅まで。終着駅は、惑星の資源探査の拠点にする計画だ。2050年の完成を目指している。石川は「難易度は高いが、可能性はある」と語る。

 宇宙エレベーター構想は以前から、海外の科学者らの間で浮かんでは消えていた。ケーブルは全長数万キロにも達する。切れずに自重に耐えられる材料が見つからず、実現は夢物語とされていた。

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