進藤孝生・新日鉄住金社長 新元号とともに世界で成長

新日鉄住金の進藤孝生社長=昨年12月、東京都千代田区(荻窪佳撮影)
新日鉄住金の進藤孝生社長=昨年12月、東京都千代田区(荻窪佳撮影)【拡大】

 【新春直球緩球】

 --昨年3月に米国が鉄鋼輸入制限を発動した

 「それほど鉄鋼業界に影響があるとは思っていなかったが、実際そうなっている。それより保護貿易主義の対象が自動車に拡大すれば、大きな影響が出ると懸念していた。この点はまだどうなるか分からない」

 --自社の経営を振り返って

 「需要は堅調だったが、自然災害が多く大きな影響を受けた。生産トラブルもたびたび起こり、計画通りの量を生産できていない。ここが猛省すべき点だ」

 --昨年4月に3カ年の中期経営計画が始動した

 「昨年は、事業構造を変える政策では一定の進捗(しんちょく)をみせた。インドでは現地大手エッサール・スチール買収に動き、買収パートナーが落札者に選ばれた。買収がなければ、年約1億トンの粗鋼生産量が約3億トンに増えるといわれている市場に(本格的に)出られない」

 --いわゆる徴用工訴訟で、韓国最高裁が新日鉄住金に賠償を命じた

 「日韓請求権協定で、完全かつ最終的に解決されたと明確に書いてある。なのにそういう判断を下すのはおかしい。日韓両政府が冷静に解決してくれることを望む」

 --今年4月に社名を日本製鉄に変更する

 「日新製鋼などがグループに加わる中、包摂的な名前にする必要があった。それに海外には約200社の法人がある。日本発祥の鉄鋼メーカーとして、未来に向かって世界で成長する。新元号とともに歩みたい」