垣内威彦・三菱商事社長 複合都市開発推進に可能性

三菱商事の垣内威彦社長=東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)
三菱商事の垣内威彦社長=東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 【新春直球緩球】

 --景況感をどうみる

 「景気の転換点ではないかとの見方が増えているが、第4次産業革命のまっただ中にあり、自動運転や電力、通信などで従来の産業の枠を超えた融合が始まり、世界経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は中長期的には強い」

 --4月の組織改革や20年ぶりの人事改革の狙いは

 「デジタル化や産業の融合の中で、既存の組織間の壁が厚くなりすぎると変化に対応しにくい。一旦全組織を改編し、壁をなくす。また、人がもっとも重要な経営資源だ。基礎教育は短縮し若い人の成長や経験の場を積極的に提供したい。例えば(グループ会社などの)社長に就く場合、今までの年功序列的な資格制度とは切り離し、役割の難易度、成果に応じ、1.5倍の報酬もあり得る」

 --複合都市開発を次世代の成長分野に挙げた

 「例えば、銀行口座を持たない人が多い国では一挙に、携帯を使った電子決済が普及する。アフリカの都市開発は既存のものに縛られない分、一足飛びに自動運転や再生可能エネルギーの分散化電源を使ったスマートシティーができるかもしれない。電気自動車(EV)や電力、水道のノウハウを融合した複合都市開発の可能性もある」

 --子会社ローソンの役割は

 「社会課題を解決するインフラになる。宅配荷物の保管機能で再配達せず最寄りのコンビニで受け取り、宅配業界の労働力不足を解決できる」