円急伸、一時104円後半 世界経済の減速懸念 アップル業績下方修正で

米アップルの新製品発表会に登場したティム・クックCEO=10月30日、ニューヨーク(共同)
米アップルの新製品発表会に登場したティム・クックCEO=10月30日、ニューヨーク(共同)【拡大】

 3日早朝の外国為替市場で円が急伸し、一時1ドル=104円70銭をつけた。2018年3月以来の円高ドル安水準。米アップルが中国景気の減速を理由に業績を下方修正したことで、世界経済の減速が現実味を帯びたと受け止められた。

 投資家がリスク回避姿勢を強め、相対的に安全な通貨とされる円を買って、ドルを売る取引が優勢となった。その後は急速にドルが買い戻された。

 年明け2日のニューヨーク市場の円相場は午後5時現在は、休み前の昨年12月31日と比べ69銭円高ドル安の1ドル=108円83~93銭だった。ユーロは1ユーロ=1・1338~48ドル、123円50~60銭。米政府機関の一部閉鎖が続いていることも円買い材料となった。(共同)