米議長、利上げ停止も視野

パウエルFRB議長(UPI=共同)
パウエルFRB議長(UPI=共同)【拡大】

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は4日、今後の金融政策に関し「景気拡大を保つためにあらゆる手段を使い、素早く、柔軟に対応する用意がある」と述べた。「政策を大きく変えることもある」と語り、経済動向次第では利上げの停止も視野に入れる考えを示唆した。

 ジョージア州アトランタで開かれた討論会で語った。FRBは昨年4回の利上げを実施し、12月時点の想定では今年2回の利上げを見込んだ。ただ、金融市場では米国や中国の景況感悪化を背景に、FRBが年内に利下げに追い込まれるとの見方も出ている。

 パウエル氏は「経済情勢の進展を我慢強く見ていく」とも述べた。金融危機後に大量に買い込んだ米国債などの資産の圧縮については「必要であれば、縮小計画を変更することもためらわない」と話し、「自動的に進める」としてきた姿勢を転換した。

 一方、トランプ大統領は利上げが株価下落の要因だとしてパウエル氏を何度も批判している。仮にトランプ氏から辞任を求められた場合、パウエル氏は「辞めない」と話した。会談については「予定はない」としながらも「FRB議長と大統領が会合を開くことはありうる」と語った。

 討論会には、FRBのイエレン前議長やバーナンキ元議長も出席した。(共同)