【eco最前線を聞く】マツダ、次世代エンジン 環境性能、走りを両立 (2/2ページ)

マツダの次世代エンジン「スカイアクティブX」(同社提供)
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燃費最大3割向上目指す

 --環境性能は現在の「スカイアクティブG」と比べてどのくらい向上するのか

 「具体的な数字はまだ公表していないが、燃費で20~30%の向上を目指している。CO2排出量の削減については最大20~30%改善させたい。ただ、こうした環境性能は走らせ方によって違うので一概に何%といえない」

 --次世代エンジン搭載車の発売はいつになるのか

 「2019年中に発売する当社の小型車「マツダ3(日本名アクセラ)」の新型モデルに搭載する。排気量は2.0リットル。今後の商品展開については明らかにしていないが、技術的にはいろいろな排気量に展開することは可能だ」

 --次世代エンジンに改良の余地はあるのか

 「もちろんある。今回、燃焼方式を変えてその一歩を踏み出した。理想の内燃機関を目指した取り組みの第1弾がスカイアクティブGとするならば、第2弾はスカイアクティブXだ。その次も当然、考えている。これからも理想の実現に向け開発を進めていく」(松元洋平)

【プロフィル】江角圭太郎

 えずみ・けいたろう 東京理科大工学部卒。1992年マツダ入社。エンジン制御システムの開発に携わり、2018年4月から現職。49歳。広島県出身。