トヨタ、住商系リースと新会社 個人向け月額制で車貸し出し

トヨタと住友商事系の個人向け自動車リース新会社
トヨタと住友商事系の個人向け自動車リース新会社【拡大】

 トヨタ自動車が住友商事系のリース大手、住友三井オートサービス(東京)と提携する方針を固めたことが分かった。月額制で車を貸し出す個人向けリースサービスの新会社「KINTO(キント)」を1月中に共同で設立する。リースに知見を持つ住友三井オートサービスと組み、料金設定や使い勝手の面で競争力を高める。

 自動車をめぐっては所有にこだわらず、共同で利用する「カーシェアリング」などを使う流れが加速している。トヨタは販売店の試乗車でカーシェアも展開する方針で、幅広い選択肢を用意して顧客を掘り起こす。

 キントの社名はサービスの名称と同じ。「西遊記」で孫悟空が乗る「筋斗雲」のように思いのまま移動してほしいという願いを込めている。新会社にはトヨタ完全子会社のトヨタファイナンシャルサービス(名古屋市)と住友三井オートサービスが出資し、トヨタ側が過半の株式を持つ。

 住友三井オートサービスは住友商事が筆頭株主で、三井住友フィナンシャルグループと日立キャピタルも出資している。

 リース車でも利用者に「愛車」として大切に乗ってもらうため、安全運転をしたり、こまめに点検を受けたりすれば、メリットを得られる仕組みを検討している。

 今月内にも東京都内で試験的にサービスを始めた後、全国に拡大する。車両の修理や保守管理にはトヨタの販売店を活用する方針だ。個人向けリースは中古車販売大手も参入するなど競争が激化している。トヨタ幹部は「全国に約5000ある販売店の強固なネットワークを強みにしたい」と話す。