【CMピックアップ】東芝「未来をつくる人が、いる。」編

ビルの屋上で、雲間から指す太陽の光に照らされながら歌う有村架純さん
ビルの屋上で、雲間から指す太陽の光に照らされながら歌う有村架純さん【拡大】

 ■有村架純さん歌う名曲で東芝「新生」表現

 一連の経営危機に決着を付けて再成長を目指す東芝が、新しい企業イメージCM「未来をつくる人が、いる。」編を昨年12月1日から放映している。今をときめく人気女優の有村架純さんが出演し、新生東芝のイメージを打ち出す60秒の映像に仕上げた。

 ビルの屋上で、髪を風になびかせながら歌う有村さん。その背景は、雲の目立つ空だ。

 作業服を着た男女の従業員、一面に敷き詰められた太陽光パネル、「TOSHIBA」のロゴが入った発電用風車などが次々と写し出される。

 “永遠なのか、本当か”

 有村さんがアカペラで歌っているのは、名曲「情熱の薔薇(ばら)」(THE BLUE HEARTS、1990年)。

 “いつまで経(た)っても変わらない、そんなものあるだろうか”

 一連の歌詞からは、名門・東芝の従業員らが苦しんだここ数年のピンチが、いや応なしに連想させられる。

 しかしそこから一転、有村さんの独唱にパワフルな演奏と男声がかぶさり、サビへと突き進んでいく。

 工場に並ぶハイブリッド機関車と溶接作業に当たる人たち、背広を着た社員たちの会議、天空を突いてそびえるエレベーター試験塔、シリコンウエハー、アリーナを照らし出すあまたの電灯…。東芝の事業内容がさらにフラッシュ映像で表現される中、有村さんは雲間から差す太陽の光に照らされ、ほほ笑みを浮かべながら歌い続ける。

 最後に有村さんが、企業メッセージの「For a new day 未来をつくる人が、いる。」を伝えるという一編だ。

 なお、同時に制作されたグローバル向けCM「THE SUN」編は、昇る朝日とともに東芝を紹介するコンセプトは似ているが、芸能人を起用せずに粛々と事業内容のみ伝えている。

 有村さんは、2014年以来の同社イメージキャラクター。今回のCMでも「ピュアな雰囲気の中に芯の強さを感じさせる有村さんを通じ、厳しい環境の中で未来へ踏み出そうとする企業姿勢を表現する」(担当者)狙いから、引き続きの起用となった。

 昨年秋はTBSドラマ『中学聖日記』の主役として、教え子に恋する教師役を演じて注目を集めた有村さん。CMのメーキング映像では、「25歳になって、茶道を始めた」「母親役などにも出合える年齢になってきたので、巡り合える役を大事に演じていきたい」と心境を語っている。

 映画にドラマにCMにと引っ張りだこの有村さんのように、東芝も鮮やかな業績回復によって世間を瞠目(どうもく)させられるか-。

 【東芝の公式サイト】http://www.ad-toshiba.jp/ad/media/145

 【メーキング映像】https://www.youtube.com/watch?v=hKseY04C-fU