サービス

包装資材見直しで環境負荷低減 アサヒグループ食品、運送効率も向上

 アサヒグループ食品が包装資材の仕様見直しで、環境負荷の低減に取り組んでいる。その第1弾として、2018年8月には同社のインスタントみそ汁の主力ブランド「うちのおみそ汁」で使用していたカルトンと呼ばれる包装資材を廃止した。同時に、積載効率を高めるため、包装資材の大きさを見直すことで、省資源化、輸送効率の向上につなげている。

 同商品はこれまでピロー包装(小包装)、スタンディングパウチ(チャック付き袋)、カルトン、段ボールと4つの包装資材を使用して出荷していた。しかし、世界的に環境保全機運が高まっており、包装資材を簡素化する必要があると判断。16年2月に大幅な見直しに着手した。

 「紙の使用量削減だけでなく、輸送効率の大幅向上につながるものにしよう」(生産物流本部原材料部の保富紀人主任)との考えから、マーケティング部や生産管理部、生産技術部、物流部、調達部などの各部から選ばれたメンバーが定期的に集まり新しい包装資材のあり方についてアイデアを出し合った。資材メーカーや小売店などからも意見を聞き、そこから導き出した答えはカルトンを廃止することだった。カルトンの年間の紙使用量は約200トン。廃止による効果が大きく、段ボールにカルトンの役割を持たせた。

 もう一つの大幅な変更点は段ボールのサイズ。新しい段ボールの容積は旧段ボールと比べて約4分の1と小型化した。また、段ボールの厚みは従来の5ミリから2ミリにした。

 通常、商品をトラックに積む際、商品が複数入った段ボールをパレット(面積は110センチ×110センチ)と呼ばれる荷役台に載せる。食品メーカー各社は積載効率を高めるため、パレット上に隙間なく荷物を積載しようと容器サイズや段ボールの大きさの改良に余念がない。パレット上にできる隙間は無駄でしかないからだ。1パレット当たりのスタンディングパウチの積載数量は変更前の480袋から変更後は864袋と80%向上した。

 効果は積載数量だけではない。輸送効率が大幅に向上したため、輸送における二酸化炭素(CO2)排出量は従来比44%削減と試算している。保富主任は「段ボールの小型化による環境面での効果は計り知れない」と胸を張る。同社で包装資材を見直した商品は「うちのおみそ汁」のみだが、今後、他の商品などにも広げる考えで、さらなる環境負荷低減に期待が持てそうだ。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus