「異例の工事現場公開」の訳は ディズニーランド、2020年開業エリアの今 (3/3ページ)

「美女と野獣の城」の先端の塔を示すオリエンタルランドの古沢英紀チーフリーディングスタッフ=昨年12月6日、千葉県浦安市(平尾孝撮影)
「美女と野獣の城」の先端の塔を示すオリエンタルランドの古沢英紀チーフリーディングスタッフ=昨年12月6日、千葉県浦安市(平尾孝撮影)【拡大】

  • 東京ディズニーランドの新設アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」の予想図
  • 東京ディズニーランドの新設アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」の予想図
  • 東京ディズニーランドの新設アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」の予想図
  • 東京ディズニーランドの新設エリア「美女と野獣」エリアのイメージ
  • 東京ディズニーランドの新設アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」のライドの予想図
  • 平成32年春の開業に向け、建設が進む「美女と野獣の城」=昨年12月6日、千葉県浦安市(平尾孝撮影)

 これらの美女と野獣、ベイマックスのエリアの特徴は、平らであることだ。ベイマックスが優しさや思いやりのあるケアロボットであることや、美女と野獣は幼い子供から高齢者まで楽しめる施設であるため、ベビーカーや車いすなどでもアクセスしやすいバリアフリーとなっており、オリエンタルランドのこだわりが感じられる。

 工事現場の見学終了後、今度は、開園したTDL内で、開発担当者インタビューが行われたが、そこで驚いたのが、工事の仮覆いの先に、建設中の「美女と野獣の城」や工事現場の建機がみえることだ。工事現場を報道陣に公開したことも異例だが、TDL来場者に、工事や再開発を意識させてこなかったオリエンタルランドのこれまでの姿勢とは全く異なる方向性だ。

 開発担当者も、「こういった形での工事現場の公開は、ほぼ初めて」と語り、「再開発エリアが話題になって、来場者の期待を高めていきたい」と今回の狙いを語る。

 オリエンタルランドでは2018年がTDR35周年に当たり、関連の大型イベントなどを展開することで、2019年3月期の入園者数は前期比3%増の3100万人を見込むなど、業績は好調だ。しかし、今年は、35周年が終了することで、反動減につながる懸念もあるし、10月の消費税率引き上げのタイミングでの入園料の引き上げも検討するなど、経営的には厳しい状況が続く。

 そこで今回のような将来のTDRの魅力を伝えるイベントを実施することで、継続的な来場者を呼び込もうということが、異例の工事現場公開の背景にあるようだ。(平尾孝)