【フジテレビ商品研究所 これは優れモノ】米ドル建・一時払養老保険

明治安田生命は2004年1月、それぞれ120年余の歴史のあった明治生命と安田生命が合併して誕生。写真は、国の重要文化財でもある明治生命館の店頭営業室
明治安田生命は2004年1月、それぞれ120年余の歴史のあった明治生命と安田生命が合併して誕生。写真は、国の重要文化財でもある明治生命館の店頭営業室【拡大】

  • 明治安田生命は2004年1月、それぞれ120年余の歴史のあった明治生命と安田生命が合併して誕生。写真は、外観=東京都千代田区
  • 明治時代の養老保険のパンフレット(明治安田生命提供)

 □明治安田生命

 ■高い貯蓄性で人生100年時代の資産形成

 海外の研究では、2007年に生まれた日本の子供の半数が107歳よりも長く生きる-というデータがあり、少子高齢化への対応が急務だ。政府も17年に、「人生100年時代構想推進室」を設置し、国を挙げた議論が進められている。今回の「これは優れモノ」は、人生100年時代に備える保険商品を取材した。

 ◆外貨建てで高利回り実現

 「シンプルで分かりやすい保険でお客さまの資産形成ニーズにお応えするのが、商品開発の基本コンセプトでした」と話すのは、明治安田生命保険商品部商品開発グループの秋山真亮(しんすけ)さん(31)。

 生命保険と聞いて思い浮かぶのは、万が一の場合の死亡保険や病気・けがに備える医療保険などリスク想定型の保険だが、将来に向けて資産形成ができる貯蓄性の高い保険もある。その代表例として、支払った保険料をもとに将来年金が受け取れる年金保険、保障期間中に死亡した場合には死亡保険金が支払われ、そうでなければ満期保険金が支払われる養老保険が挙げられる。他にも、生涯にわたって死亡保障が得られる終身保険も、実は貯蓄性が高い。

 人生100年時代を見据えて老後資金への関心が高まり、貯蓄型の保険は資産形成の手段の一つとして注目されている。しかし、長引く低金利環境で金融商品の利回りは軒並み低下し、こうした保険商品も例外ではない。そこで目をつけたのが、外貨建て保険だ。日本よりも金利の高い外国債などで運用することで、高い利回りを実現できるため、円建ての商品に代わってここ数年、生命保険会社各社で取り扱いが拡大している。

 同社も外貨建て保険の開発に力を入れ、17年8月に初の外貨建て保険として、「米ドル建・一時払養老保険」を営業職員チャンネルで発売した。一時払い養老保険といえば、バブル経済期に、その利回りの高さから一大ブームになった商品だ。「外貨建て商品になじみのない方にも安心してご加入いただけるよう、シンプルで分かりやすい商品機能と魅力的な受取額を追求しました」と秋山さんは説明する。

 ◆広い年齢層のニーズに対応

 加入から満期までの期間は10年間で、保険料は100万円から(10万円単位)。死亡保険金額や満期保険金額は、契約時に米ドル建てで確定し、一括で支払う。外貨建て保険の発売に当たり、契約者専用WEBサイト(MYほけんページ)やコミュニケーションセンターを通じ、その日の為替レートでの手続きを可能にするなど、顧客の利便性も向上させた。

 そのノウハウを生かし、同社は次の外貨建て保険として、19年2月に「つみたてドル建終身」の発売を予定している。「この商品の発売によって、幅広い年齢層の多様な資産形成ニーズに応えることができるようになります」。秋山さんはそう話し、商品の出来栄えに自信をのぞかせた。

 ≪interview 担当者に聞く≫

 □明治安田生命保険 商品部商品開発グループ・秋山真亮氏

 ■リスクを極力軽減しつつ魅力的な受取率実現

 --商品開発の背景は

 養老保険は昔から、シンプルで資産運用に優れた保険商品として、多くの人に利用されてきた。低金利で運用利回りの魅力が低下する中、堅実な顧客にとっては、預けた資金が将来いくらになって戻ってくるのか、契約時に分かるのが大事なポイント。養老保険のいい部分を残し、利回りの低さを米ドルでの運用で補おうと開発した。

 --元本割れのリスクは

 加入後に市場金利が変動した際のリスクは、当社が負担する。満期保険金を日本円で受ける場合、為替レートによって損失が出ることもある。だが、満期後も最長10年間はそのままにできるので、顧客の判断で受け取るタイミングを選べる。営業職員(MYライフプランアドバイザー)が、対面でリスクを含めた商品特性を十分説明し、販売している。50代以上の方からのお申し込みが多い。

 --2月に「つみたてドル建終身」を発売する

 毎回一定額を円で支払い、米ドルに換算して積み立てるタイプの終身保険。保険料の支払期間が10年から30年まで選択できるので、短期、長期と、それぞれの目的に合わせた資産形成が可能だ。支払期間終了後は、生涯の死亡保障として準備でき、途中解約して自分で受け取ることもできる。米ドル建・一時払養老保険と同様、リスクを極力軽減しながら魅力的な受取率を実現している。1口5000円から加入でき、マイホームの購入資金やお子さまの教育資金、老後資金の準備など、幅広く活用していただけると考えている。

 ■フジテレビ商品研究所

 「企業」「マスコミ」「消費者」をつなぐ専門家集団として1985年に誕生した「エフシージー総合研究所」内に設けられた研究機関。「美容・健康・料理」「IPM(総合的有害生物管理)」「生活科学」の各研究室で暮らしに密着したテーマについて研究している。

 http://www.fcg-r.co.jp/lab/